匙を投げたいけど

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面倒くさがりで面倒なオタクが、脳トレがてら考えたことを書いています。

メールカウンセリングを受けてみたら良かった話〜相談相手を選ぶ編

そのとき私は、精神的にとても行き詰まっていた。

頭の中はまとまっていないけれど、誰かに話を聞いて欲しいと思った。


しかし、私の周囲には「無料で愚痴を聞かせるな」「愚痴は笑い話にしなければいけない」という意見の支持者が多いように見えた。

ただ私には、笑い話にするような余裕がなかった。そのため「飲み代を負担して友人に聞いてもらおうか」とかなり本気で考えていた。

…が、飲み代を負担するお金があるならプロに相談してみたら良いのではないか、と思いついた。


これが、カウンセリングを考えたきっかけである。


だいぶ前、私は軽いうつ病をわずらい、対面カウンセリングを受けてなんとか社会復帰をした、という経験があった。

対面カウンセリングは、悪くはなかった。社会復帰までこぎつけられたのは、まちがいなく対面カウンセリングのおかげである。

ただ以前も書いたが、対面カウンセリングを卒業したあと、精神的にまだ問題が残っていることはわかっていた。

正確には、問題が残っているというより、根本的には解決していない感じだった。けれど対症療法的に対応し、外で働けるようになった=せっぱ詰まった状況というほどではなくなったので、いったん社会復帰に集中することにしたのであった。

そのうち落ち着いたら、問題を根本的に解きほぐせたら良いな、くらいに考えていた。

根本的には解決していないとはいえ、緊急度・深刻さともに、さほど大きな問題ではなかった。


ある日ネットサーフィンをしていた折、メールカウンセリングの存在を知った。

私に向いている気がして、興味を持って調べているうちに、「いざとなったらここに相談してみようかな」と思うような相談所を見つけ、HPアドレスをメモしておいた。


やがて実際に「いざ」が来たのである。冒頭で書いた、精神的にとても行き詰まったときだ。

忙しさにかまけて放置していた問題が、もつれた毛糸玉のようになっていた。

自分ではどこから手をつけて良いかわからず、誰かに助けを求めたい、と思った。

そこでカウンセリングにお世話になることを思いついたのだが、今回は対面カウンセリングを選択肢として考えにくかった。

金額的な負担が大きいこと、当時お世話になったカウンセラーの先生がすでに退職していること、仕事や育児で時間が取れなそうなこと、などの理由だ。


そこで、メールカウンセリングのHPをメモしておいたことを思い出した。

あらためてそのHPを見てみて、やはり良さそうだとは思ったが、いちおう他の相談所も調べてみた。

私は自分の選球眼や直感にはまったく自信がないのだ。GS美神で横島が「世の中に自分ほど信じられないものがあるか!」と言ってた気がするが、あのときはめちゃくちゃ共感した。


けれど今回は問題が問題なだけに、自分の感覚で選ぶしかなかった。

直接顔を合わせるわけではないけれど、相談相手にはこうあって欲しい、とか(年齢や性別など)、料金システムとか、自分に向いてそうな条件を考えた。


たとえば無料の相談所もあったが、そこは選ばなかった。

書くことが苦手ではないとはいえ、無料だと「いつメールを出しても同じだ」と思ってしまいそうだから、あえて自分を追い込むことにしたのだ。

また無料だと、相談内容を秘密にしてもらえるかが不安だったという理由もある。

もちろん、有料だからといって秘密を守ってもらえるとは限らないし、秘密を守りたければもっと金を払え、という悪質業者に引っかかる可能性もある。が、そこまで警戒する余裕はなかった。


選択肢として迷ったのは、以下の3ヶ所だった。


  1. 複数のカウンセラーが所属していて、相性が合わなければ指名替えできる相談所。1通いくらの料金システム
  2. 「料金のために相談を引き伸ばすことなく、ちゃんと解決する」と明言している男性カウンセラー
  3. 最初にブクマしたHPの女性カウンセラー


1は、カウンセラーが複数所属しているというのは魅力に感じた。

ただ、1通いくらという料金システムだと、節約したい気持ちが顔を出して、メール頻度が落ちるかもと思ったので、優先順位が落ちた。


2の男性カウンセラーの相談所は、具体的には説明できないのだが、いろいろな点において明言されていて、なんとなく信用できそうだと感じた。身元もプロのカウンセラーのようだった。

私が相談したい内容に、女性特有の体調のことや育児のことがあったので、できれば同性のカウンセラーが良いかな、と考えていた。が、プロのカウンセラーだったら、異性だから問題をまったくわかってもらえない、ということはないだろうとも思ったので、性別の件はいったん保留にした。


3の最初にブクマした相談所は、カウンセラーの経歴や所属団体は書いてあったが、素人にはぐぐったところでその所属団体がどれくらいすごいのか、よくわからなかった。またHPに付属していたブログの更新日付がけっこう過去で、今も相談を受け付けているのか不明だという点でも少し不安があった。


ただ3のHPに相談事例として載っていたのが、私が「まさにそうして解きほぐして欲しい」と望んでいるアプローチだった。

結局それが決め手となって、いちばん最初にブクマした相談所にメールを送ってみた。

そこも他の有料相談所も、ほとんどが無料お試し期間を設けていたので、ありがたかった。

合わなそうだったら別の相談所にしよう、と考えていた。


つづく。→つづきはこちら