匙を投げたいけど

匙を投げたいけど

面倒くさがりで面倒なオタクが、脳トレがてら考えたことを書いています。

母親の下には死体が埋まっている。かもしれない

かつて週刊少年ジャンプで連載されていた『PSYREN』(サイレン)という作品に、雨宮さんというヒロインがいる。



雨宮さんはヤンデレ要素も多分にあるが、魅力的であることは間違いなかった。とくに、とてもつらいことがあって、それでも日常を回さなければならないとき、よく彼女の言葉を思い出す。



「心を半分地べたに捨てて 今やらなきゃいけないことに集中するの」



壮絶で秀逸である。



まあ個人的に、岩代先生は長髪黒髪変態美形キャラを描いたら日本で1、2を争うと思っているのだけれど、それはさておく。



さて、3年以上ぶりに友人とオタク上映会を開催した。自分が昔卒業したジャンルに最近友人が来たので、昼間っからビールをあおり、新旧とりまぜてDVD上映会をおこなったのである。

先輩風をビュービュー吹かせながら昔話をしたり(老害)、ジャンルの現況を聞いたり、大変有意義な一日となった。

べらぼうに楽しく、またその世界やわくわく感の片鱗を思い出した。出産して以来、長らく蓋をしてきた感情だった。



ただ残念ながら私は、その楽しかった思い出を、明日をがんばる糧にできる消化酵素がない。むしろオタク部分は欲張りで、もっと燃料が欲しいとぜいたくを言う。



これでは日常が回らない。時間も体力も、ただでさえ足りないのだ。

私はそれをもて余したあげく、殺してそっと埋めた。私が器用かつ前向きなタイプになるか、育児に余裕ができるまで、そういったことは続くだろう。



私の下には死体が埋まっている。