匙を投げたいけど

匙を投げたいけど

面倒くさがりで面倒なオタクが、脳トレがてら考えたことを書いています。

自主的制服着用のススメ

産前に働いていた会社で、職場でのファッションがほぼ一定の女性がいた。淡い色のカーディガンに無地のブラウス、黒のタイトスカート。彼女は育児中のママさんだった。

彼女のカーディガンの色が毎日違ったので、ファッションが一定であることは一年近く気づかなかった。もちろん、私が自他ともに服に無頓着なのでなかなか気づかなかった、という可能性は高いのだが。



産後、私は育児でいっぱいいっぱいだった。自分の服に、まったくかまけていられなくなった。

冒頭の女性のことをふと思い出したとき、ファッションを一定にしていた理由がわかった気がした。非常に賢い選択だと感じた。服のことを考える手間隙が惜しすぎた。



人間が一日にできる決断の回数は限界があるらしい。だから成功者の中には、日々の服を定め、決断回数を節約している人もいると聞く。

また海外記事で、職場でのファッションを一種類に決め、かえってファッショニスタになったクリエイティブ職の女性の話も読んだ。

自分は成功者でもクリエイティブ職でもないし、ファッショニスタを目指しているわけでもないけれど、その記事を読んで元気が出た。そういう元気が出る情報は、すすんでうのみにしていきたい。



というわけで以前、「これ以上服を捨てたらたぶん仕事に行けない」などと書いたが、撤回することにした。

自分のサイズがある無難な服の店を見つけたこともあり、私も仕事着を定めた。

今は毎朝服に悩む時間がなくなった。仕方なく残していた仕事着も処分できたので、収納スペースにも余裕ができた。服にできるだけ労力を費やしたくない自分にとって、良いことずくめになった。



ただ、冒頭のママさんの自主的制服着用は、良いことばかりではなかったようだ。

仕事前に参観に行って、お嬢さんから「ママはどうして他の子のママみたいに可愛くしないの?」と叱られてしまったらしい。ままならないね。