安い風邪薬ランキング
愛用の風邪薬との別れ
11月初旬。愛用していた風邪薬の廃番を告げられ、私は薬局の店頭で立ち尽くした。
扱っている薬局がどんどん減っており、そこが最後の店だった。断捨離ノウハウにしたがい、ストックも持っていなかった。こんなとき、断捨離への信心も揺らぐ。
メーカーHPにはまだ名前があるので、どこかにはあるのだろう。が、Amazonでも楽天でも売られていない。実質、入手がほぼ不可能となった。
これから冬を迎えるにあたり、風邪薬なしでは心もとない。「市販の風邪薬など気休めだ」という意見もあるだろうが、プラシーボ効果でもあるのなら、充分に効果のひとつだと私は思う。
そこで「新しいものを試してみる良い機会かも」と気持ちを切り替えた。とにかく名前を聞いたことがある風邪薬を買ってみよう。そう思ったのだが、そこにあったパッケージにはAだのSだのプラスだのDXだのEXだの、ストⅡかよってくらい派生シリーズがあった。値段も形状(錠とか包とかカプセルとか)もまちまちだった。結局どれを買えば良いのか決められず、その日は手ぶらで帰った。
仕方がない。またAmazonで値段を比べ、比較的安いものから試してみよう。
というわけでこの記事に至ったのだが、前置きが長くてすみません。
オッケー、風邪薬! で、どれがいちばん安いの?
店頭でパッケージを見て思ったのだが、「全○錠」「一回△錠」「一日◎回」がバラバラすぎた。
バラバラといえば昔、マザーグースの「だらしのない男」という激しくブラックな詩が衝撃的で、その感性に憧れさえおぼえたものだったが、それはさておき。
そのバラバラの情報を整理するのに、私は脳内ではできなかった。そのため、一日あたりの単価を計算したら俄然わかりやすくなったので、それを記すことにする。
※上記の検索ワードでヒットした薬は、安い順に10位まではほぼ網羅しているが、10位以下のものはあったりなかったりする
【総合感冒薬 単価の安いランキング】
※商品名/1日あたり単価(売価/1回あたりの服用数×1日あたりの服用回数)
- ビタトレール ゴールドS錠 180錠 49.9円(998円/3錠×3回)
- パブロンゴールドA錠 210錠 65.7円(1,533円/3錠×3回)
- ゴールドエースA微粒 44包 68.2円(1,000円/1包×3回)
- ラクロンゴールド微粒 44包 76.3円(1,119円/1包×3回)
- エスタック総合感冒 100錠 81.5円(906円/3錠×3回)
- 葛根湯エキス錠クラシエ 240錠 85.7円(1,713円/4錠×3回)
- 総合かぜ薬A「クニヒロ」 45錠 89.4円(447円/3錠×3回)
- パブロンゴールドA微粒 44包 97.0円(1,422円/1包×3回)
- 改源 60包 98.9円(1,978円/1包×3回)
- 新ルル-A錠s 150錠 118.7円(1,978円/3錠×3回)
- パブロンSゴールドW錠 60錠 169.1円(1,691円/2錠×3回)
- 改源かぜカプセル 60カプセル 178.8円(1,788円/2カプセル×3回)
- プレコール持続性カプセル 36カプセル 185.1円(1,666円/2カプセル×2回)
- カイゲン感冒カプセル「プラス」 36カプセル 195.7円(1,174円/2カプセル×3回)
- 新ルルAゴールドDX 90錠 197.8円(1,978円/3錠×3回)
- 新コンタック かぜ総合 36カプセル 216.0円(1,944円/2カプセル×2回)
- パイロンPL顆粒 24包 240.1円(1,921円/1包×3回)
- バファリンかぜEX錠 45錠 275.2円(1,376円/3錠×3回)
- コフト顆粒 12包 341.0円(1,323円/1包×3回)
- ベンザブロックLプラス錠 45錠 342.6円(1,713円/3錠×3回)
形状別でランキングもしてみた
また、形状で服用しやすい・しづらいもありそうなので、形状別にランキングしてみると以下のとおり。
【錠剤・カプセル編】
- ビタトレール ゴールドS錠 180錠 49.9円(総合1位)
- パブロンゴールドA錠 210錠 65.7円(総合2位)
- エスタック総合感冒 100錠 81.5円(総合5位)
- 葛根湯エキス錠クラシエ 240錠 85.7円(総合6位)
- 総合かぜ薬A「クニヒロ」 45錠 89.4円(総合7位)
- 新ルル-A錠s 150錠 118.7円(総合10位)
- パブロンSゴールドW錠 60錠 169.1円(総合11位)
- 改源かぜカプセル 60カプセル 178.8円(総合12位)
- プレコール持続性カプセル 36カプセル 185.1円(総合13位)
- カイゲン感冒カプセル「プラス」 36カプセル 195.7円(総合14位)
- 新ルルAゴールドDX 90錠 197.8円(総合15位)
- 新コンタック かぜ総合 36カプセル 216.0円(総合16位)
- バファリンかぜEX錠 45錠 275.2円(総合18位)
- ベンザブロックLプラス錠 45錠 342.6円(総合20位)
【微粒・顆粒編】
- ゴールドエースA微粒 44包 68.2円(総合3位)
- ラクロンゴールド微粒 44包 76.3円(総合4位)
- パブロンゴールドA微粒 44包 97.0円(総合8位)
- 改源 60包 98.9円(総合9位)
- パイロンPL顆粒 24包 240.1円(総合17位)
- ベンザブロックLプラス錠 45錠 342.6円(総合20位)
こうしてみると、粉薬のほうが圧倒的に少ないようだ。錠剤のほうが持ち歩きに便利だからだろうか。錠剤だと殺人現場の証拠品となって、犯人だと疑われるというデメリットもあるのだが(カゼゴロシZ)
そしてこの記事を書いて、愛用していた風邪薬のコスパ的優秀さも改めて思い知らされた。44包で900円台だったと記憶しているので、総合3位のゴールドエースAとほぼ単価が同じはずだ。あとさっと溶けて後味がスーッとして、正直おいしいのであった。のどが痛みも少し癒される。