匙を投げたいけど

匙を投げたいけど

面倒くさがりで面倒なオタクが、脳トレがてら考えたことを書いています。

賢い犬とは

賢い犬リリエンタール』は好きだったけど、今回はその話ではない。



犬の賢さには2種類あると思っている。人間の言うことをよく聞く犬と、自分で考えちゃう犬がそれである。



その犬種がみんなそうだというわけではない。けれど昔、ラブラドールレトリバーとビーグルを同時に飼っている飼い主さんから聞いた話が、非常に象徴的だと感心したので紹介したい。



ドッグランなどで放して遊んでいて、帰る時間になったとき飼い主さんが「そろそろ帰るよー」と2頭に声をかける。するとラブラドールは「あ、飼い主さんが呼んでる! 帰らなきゃ!」と飼い主さんのところに戻ってくる。一方ビーグルは「声が聞こえてんだからまだそのへんにいるだろ」と遊び続けるらしい。



どちらの反応も尊いし愛しい。私はビーグル信者だが、ラブラドールも大好きな犬種なのだ。はーなでたいし吸いたい。



さて、この2頭が賢い犬かと問われると、ビーグルはそうではないと評価されるかもしれない。実際、動物に関わる仕事をしていた知人が「ビーグルはアホだから言うことを聞かない」とぼやいていた。



果たしてビーグルは賢くないのだろうか?



かつてビーグルを飼っていて、今でもビーグル教徒である私は、そうは思わない。ただ、人間(とくに目下)相手だったら私も「御しやすい」だけが「賢い」という評価を下してしまいそうだ。ビーグルが賢くないと断じた知人の気持ちもわかるのだ。話が通じないと感じると、まずイラッとしてしまう。自分の苛立ちを相手の理解力のせいにしてしまいたくなる気持ちは、私にもある。実際、うちの息子が人の話を本っっ当に聞かないので、頭に少々問題があるのだろうか、と疑ってしまったくらいだ。気をつけねばと思う。



ただ息子を見ていると「うちで飼ってたビーグルのほうが賢かったわ…」と毎日思わずにいられないのであった。