匙を投げたいけど

匙を投げたいけど

面倒くさがりで面倒なオタクが、脳トレがてら考えたことを書いています。

リモートワーカーは左手デバイスの夢を見るか

元ネタは映画らしいのだが、見たことがない。そして私が初めて見たこの手のタイトルはたぶん子供のころに見たPC雑誌の広告だか何だかの「オランダ妻は電気ウナギの夢を見るか」というゲームだったような気がするが、いま思えば明らかに子供の目に入ってはいけないゲームタイトルである。



さっそく話がそれたが、最近マウスを左手で使うようにしてみた。



専門学校時代にDTPを教わったとき、講師の先生が「可能な人はマウスを左手で使うべき」と説いていた。が、生粋の右利きである私はまったく使える気がせず、 右手マウスを継続していた。



その後、とある漫画家さん(月刊ジャンプ系?の耽美な絵柄の先生。私はその方の作品をほとんど読んでいないので名前は出さないでおく)が「左手デバイスQOLを爆上がりさせる」と言っていた。が、そのときも「そうかもしれないけど私には無理だな…」と、やはり右手でマウスを使うことをやめなかった。



挑戦してみる気になったのは、在宅勤務が始まったからだ。生来見栄っ張りな自分は、職場という衆人環視の中で左手マウスを練習する勇気がなかった。それにもたもたしていたら「そんなのは家でやれ」と上司や先輩に叱られそうで怖かった。



言うまでもないが、在宅勤務は「家」である。左手マウスでもたもたしていても見えないから叱られない。(うちの部署は顔出しの会議がほとんどないので助かっている)



というわけで、こっそりもたもた左手マウスの練習を開始した。



マウスを左手に切り替えてから約1ヶ月でだいぶ慣れた感じがした。たまに不都合があって右手で使うこともあるが、右手マウスも忘れることなく使えるので、今(?)流行りの二刀流になったと言っても過言ではない。



けれど右手用マウスを無理やり使っていたので左手の筋が痛くなった。完全に自業自得である。これ以上悪化する前に、左右対称のマウスに替えた。



左手マウスに慣れて感じたメリットは、右手の業務が渋滞していたので、それが少し緩和されたこと。まず、マウスを使っていてもおやつを食べやすくなった。(優先順位がおかしい)



もちろん右手でメモを取りやすいし、右手周辺のモノが減ったのは大変に喜ばしい。



ネットの海原で「左手マウスにすると、右手で電卓ができるメリットがある」という説も見た。が、これについて私は電卓は簿記を取った時点で左手打ちに切り替えたから、あまりご利益はなかった。



デメリットは、コピペしづらくなったこと。右手ショートカットでのコピペはおぼえた。それもそれなりに重宝している。



しかし私の業務は、値貼りとリンク貼り付けをよく使うため、右手でのショートカット操作では荷が重い。キーボードをカスタマイズしてショートカットを割り振るのも、後日なにか不都合が出そうで怖い。なにより会社のPCでそれをする勇気がない。そして自宅PCではほとんど値貼り付けとリンク貼り付けはしないので、カスタマイズがいらない。というわけで、今のところ改善することはあきらめている。



QOLが爆上がり」というほどではないものの、総合的に考えて、左手マウスにしたことで業務効率は少し上がったと思う。というのは、左手マウスに慣れるまでがかなり使いにくくて、記憶しているショートカットの種類が増えたからだ。ショートカットって便利ですね。