匙を投げたいけど

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面倒くさがりで面倒なオタクが、脳トレがてら考えたことを書いています。

イヤイヤ期でも歯みがきしてくれる魔法の歯ブラシ

うさんくさいタイトルになってしまったが、今日は、かなや刷毛(かなやブラシ)という老舗の刷毛屋さんが作っている幼児用歯ブラシが素晴らしいという話を書きたい。



インターネットには窒息しそうなほど膨大な育児の知恵であふれている。が、我が家にはたいてい適用できない。経済的な理由だったり、環境的な理由だったり、性格的な理由だったり、試してみてもうまくいかなかったり。育児における一般論の「一般」は、予想以上に範囲が狭いのではないか、とつねづね感じている。



そんな知恵の中で珍しくわが子にも通用したのが「歯みがきをスムーズにしてくれる方法」である。歯ブラシを2種類準備して、「今日はどっちで歯みがきする?」と選ばせる。選んだほうで歯みがきをすると、わりとスムーズにしてくれる、といった具合だ。



ただ、歯みがきが決定的に苦手になりそうなころ、歯ブラシを換えたのも大きいかもしれない、とも思う。我が家は自治体の歯科検診ですすめられた仕上げ用歯ブラシを使っていたが、暴れて暴れていやがる時期はたしかにあった。そんなある日、母が浅草観光のお土産に老舗の刷毛屋さんの子ども用歯ブラシを買ってきてくれた。馬の毛を使った柔らかい歯ブラシだが、歯科医にも認められていると聞いた。



ためしに使ってみると、柔らかいからなのか、ほとんどいやがらない。衝撃的だったので、夫婦そろってイヤイヤ期育児中の知人にすすめた。するといやがらない率100%。母数は3くらいだったが、それでもすごいと思う。

また我が家に関して言えば、かなや刷毛以外の歯ブラシを受け付けない、ということもなかった。他の歯ブラシで歯みがきするのもさほどいやがらなくなった。ありがたい話だ。



というわけで、子どもにとってどこが魅力的だったのかはよくわからないが、もう魔法の歯ブラシと呼びたい。しかもかなや刷毛はそんな宣伝を打ってはいない。私だったら鬼の首を取ったように宣伝しちゃうのに。老舗の余裕なのかもしれない。とにかくかなや刷毛さん、ありがとうございます。