匙を投げたいけど

匙を投げたいけど

面倒くさがりで面倒なオタクが、脳トレがてら考えたことを書いています。

あたたかい思いやりを受け取れない

私は筋金入りの猫舌だ。世の中には「猫舌などというものはなく、ただ舌の使い方が下手なだけだ」という説もあるようだが、なんとでも言ってくれ。苦手なものは苦手なのだ。



最近はやっと、冬にあたたかい飲み物(といってもぬるい)を少しは飲むようになったが、昔は冬でも冷たい飲み物しか飲めなかった。インスタントの味噌汁には氷を入れる。インスタントラーメンとインスタントコーンスープには牛乳を入れていた。インスタントラーメンに牛乳を入れる、ということが一般化(?)するはるか昔からやっていたので、「みんなやってなかったの!?」とむしろ驚いたものだ。



それが高じて、熱いものを食べさせようとする人についつい「私に喧嘩を売っているのかな?」と思ってしまう。先方はよかれと思ってやっているのに。たとえば「あたため直すね!」と言われると、心底やめてほしいと思う。だが親切を無為にしている気がするし、困る。たいていは料理の作り手がそれをしてくれるので、「自分の料理はあたたかいうちに食べるのがいちばんおいしい」と思っているのかもしれない。しかしそれをされると私はなかなか料理を食べられず、結局いちばんおいしい状態では食べられないのだ。もはや私にはその料理を食べる資格がないのだ。本当に申し訳ない。そのへんのインスタント食品に牛乳や氷を入れて食べてるので私のことはご放念ください。



ただ、「私は猫舌なのでそのままでお願いします」と言えればいいのかもしれない。しかし相手の「熱いものは親切になるはずだ」という考えを否定しているようで、ためらってしまう。



私が冷めたもの、冷たいものを好むのは、目の前にある食べ物を早く食べたいからだ。早食いはダイエットに良くない。熱いものを食べるときはおのずとゆっくり食べることになる。つまり熱いものを供してくれる人は、私に対して「痩せたら?」という婉曲なメッセージを送っているのかもしれない!



うーん、それなら仕方ない。でも早く食べたい。やっぱりあたたかい思いやりを受け取れていない。